Puente la Reina(王妃の橋)
何年も前に、ヨーロッパのどこか、同じ郊外の夢を2度続けて見た。その時はまた同じ夢を見たなと思っただけ。何日かすれば忘れてしまうような出来事だった。
その夢には続きがあった。 ある日銀座の画廊で、世界中を旅して「町の彫刻」を作っているという彫刻家と出会う。彼の彫刻のひとつが、私の見た夢の中の町だった。彫刻家によれば、それは、スペインのプエンテ・ラ・レイナという町なのだという。さらに、何年かが経って、パウロ・コエーリォの作品を読んでいると、その町がサンチャゴ巡礼の道にあると書いてあった。
「いつかは行ってみたいという気がする。」
「でも、馬鹿げてるな。」
そして、以前と同じように忘れ去ってしまった。
歯車が動き出したのは、ゆーさんと結婚して2年目。家族会議で心の底から旅をしたいところについて話し合ったとき。心の奥で、ざわざわとした、この町の記憶が蘇っていた。
「よし!行こう!」
私の夢物語を聞いたゆーさんが即座に言った。
「え~!普通そこ止めないか?!」
「ウチはバスで移動しますけどね。」と言ってたゆーさんの方が、いつの間にか、私よりも巡礼の道に詳しくなっていく。最後には一緒に歩いていた。
夢を忘れずにいたことも、この人に出会ったことも、同じ一つの運命だった。
その夢には続きがあった。 ある日銀座の画廊で、世界中を旅して「町の彫刻」を作っているという彫刻家と出会う。彼の彫刻のひとつが、私の見た夢の中の町だった。彫刻家によれば、それは、スペインのプエンテ・ラ・レイナという町なのだという。さらに、何年かが経って、パウロ・コエーリォの作品を読んでいると、その町がサンチャゴ巡礼の道にあると書いてあった。
「いつかは行ってみたいという気がする。」
「でも、馬鹿げてるな。」
そして、以前と同じように忘れ去ってしまった。
歯車が動き出したのは、ゆーさんと結婚して2年目。家族会議で心の底から旅をしたいところについて話し合ったとき。心の奥で、ざわざわとした、この町の記憶が蘇っていた。
「よし!行こう!」
私の夢物語を聞いたゆーさんが即座に言った。
「え~!普通そこ止めないか?!」
「ウチはバスで移動しますけどね。」と言ってたゆーさんの方が、いつの間にか、私よりも巡礼の道に詳しくなっていく。最後には一緒に歩いていた。
夢を忘れずにいたことも、この人に出会ったことも、同じ一つの運命だった。
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